ヨーロッパの生きた情報をお届け

ロートアイアンの本場ヨーロッパの本物を知れば知るほど、デザインや製品面などでより本質を追求できたり、逆に日本の街並に合ったデザインも自由になるでしょう。ここでは特に、スペイン在住デザイナーによる、現在のヨーロッパの生きた情報をお届けします。

【2016年12月5日のレポート】

 前回の記事の余談から。
 ヨーロッパの文化では、古い物を残すために、場所によりますが建物のリフォームなどにも法律で規制があります。さらに、建物が古いために室内では様々な問題、特に電気、水道管などの問題が多々あります。。。
 日本はやはり戦争で全て焼け野原になってしまったうえ、さらに地震による建物の崩壊などの事情、さらに新しいものに目がない国民性、という点で、建て替えが進んでしまった、そして昔の物に価値をつけなくなった点が大きいのでは、と思います。
 スペインに関しては、歴史的背景が複雑で、その自治の主張、歴史を守るために様々なことに力を注いでます。

 さて今回は、今年の夏に訪れたマルタ島です。マルタ島をご存知でしょうか?
 マルタはイタリアのシチリア島の下にある3つの島で出来た小さな共和国でして、歴史的にはローマ時代、オスマントルコ時代から様々な国に侵略され、翻弄された島で古代から宗教的、歴史的背景が多く残された国です。
 現在ではシチリア島からフェリーなどが出向しているため、イタリア人が多いのですが、文化的にはイギリスの支配下にもあったため、イギリス文化が所々か今見れる場所です。
 今回はそのマルタ島を訪れました。マルタ島の現在の首都はヴァレッタ、そして古都のイムジーナの2つの場所が有名です。

 写真は一つ目はヴァレッタにある、聖ヨハネ大聖堂の内部の天井に飾られている騎士団のシンボルで、ロートアイアンで作られています。
 十字架の8つの角を持つシンボルは聖ヨハネ騎士団を構成するメンバーの出身地、プロバンス、オーベルニュ、フランス、イタリア、ドイツ、アングロ、イギリス、アラゴン、カタルーニャ、ナバラ、カステーリャ、ボルトガルの8地域を示しています(実際この大聖堂も騎士団を構成していた8つ地域を尊重して、8つの部屋にわかれております)。
 そこの部分だけガラス張りになっており、自然光が入るようになっております。

 もう一つは古都、イムジーナの市内で撮影しました。
 やはり、護衛のためなのか、日本で言う一階部分はロートアイアンが設置されています。
 個々の特徴は、下の部分が円形になっていること、そして突起部分には装飾がされていることです。

 この島はあまり季節がなく、ほとんどが冬か夏の季節だそうです。夏の方が長く、5月頃から10月頃まで海で泳げるみたいです。

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【2016年11月29日のレポート】

 これは以前ご紹介した我が社が仕上げたバルセロナのレストランのパティオの部分です。
 内部と同様昔ながらの石材壁を生かし、現代風にアレンジしました。このプロジェクトは9月末にロンドンで行われたRestaurant & Bar Design AwardsにてSurface Interiors部にて賞をいただきました。

La Bona Sortのパティオ

 タパス系レストラン、”La Bona Sort” (カタルーニャ語で幸運であれ!) はバルセロナの旧市街であるボルネ地区のカルデラス通りに面しており、昔ながらの切り石構造で作られたファザートが特徴です。
 このボルネ地区は16世紀の歴史的文献に基づくように、当時の貴族の宮殿など歴史的背景が多く残されており、このカルデラス通りも歴史的背景の一部として知れ渡っています。この通りは元来、山の方面の街を通り、バルセロナを通過し、さらに海の方面の街まで続く旧歩道でした。
 この道の中心部にあるラ・ボナソルトは、19世紀に誕生したものです。当初、ラ・ボナソルトは家族経営の民宿として経営をしていました。
 このカルデラス通は馬車も通り、バルセロナを往来する使者などの伝達配達人、様々な旅人の憩いの場所として提供されていました。その後、宿屋からワインカーブに変化し、この時代の流れが現在のレストラン、ラ・ボナソルトの基盤となったのです。
 現在ではワインを中心としたタパス系レストランへとして経営しています。このレストランは家族経営であり、現在は3代目が仕切っています。
 建物自体も16世紀の面影として、ホテル経営をしていた時代、そしてワインカーブ時代の歴史的名残が、中庭、中二階、そして馬小屋として使用されていたアーチ型のアーケード部分など、あらゆる部分に歴史的時代の面影を垣間見ることが出来ます。
 ジョルディジナブレダインテリアデザインでは、これまでの歴史背景をレストランのデザインの方向性を決定づけるものと考え、徹底的に研究し、昨年度はレストラン内部のリノベーションを実行し、今年は外部に位置するパティオ(中庭)の部分を実施しました。
 この歴史的背景を考慮にいれ、コンセプトを”中世から現代へのアクセス” と決定したのです。

 リノベーションの第一段階として、レストラン内外の10年以上放置されたオリジナルの石材壁を綺麗にすることから始めました。
 昨年度のレストラン内部のリノベーションは、内部の3つのアーチ型のゲートで空間を区別する役割を果たすようにデザインしました。つまり、エントランスから、カウンター席、一つ目のベンチと沢山のペンディングランプで構成された食事席、もう一つの食事席と3つの空間に区切られ、各々特徴を生かしながらレストラン全体としては統一性のあるデザインにしたのです。
 素材は元来の石材壁にふさわしいようにオークの古材を使用し、さらに壁面には様々な植物が備え付けられています。
 ライティングですが、19世紀の旅人が実際に経験しただろうとインスピレーションし、淡い間接照明をふんだんに使用しました。

 今年度のメインリノベーションは、そのレストランの外部パティオです。
 レストラン内部と外部はレンガ造りの巨大なアーチで隔てられ、一歩外へ踏み出すと、床材にオリジナルの石材を使用したテラス席へと続いています。  そのテラス席は、合計300平方メートルの3つの異なるパートで構成されています。
 外部に出て、まず、左側に見える空間はレストランの敷地外へ続く出口部分で、パッサージュの形をしています。ここは元来、この建物の主要エントランスとして16世紀に使用されていたものです。
 統一性のある空間をするために、店舗内部と同様オークの古材を使用し、壁面にはさまざまな植物が配置されています。
 照明も、内部と同様に淡くやさしい色合いで灯すLED使用の間接照明、天井には幾つもの電球色のボール花飾りLED グローブストリングライトが、そして壁にはフランス製アンティークのジェルディ社のウォールランプが古きよき時代の面影を現在の空間へと照らし出しています。
 二つ目の空間は、テラス席を出ると真正面に出くわす空間です。
 この部分は天井に多くの植物がつり下げられ、壁面には垂直に植物で覆われています。
 ここのベンチ席にもまた、レストラン内部と同様にオーク古材が使われていて、この空間の照明も間接照明を使用し、さらにテーブル席をよく照らすために、幾つものペンディングランプを使用しています。
 最後の空間は、先の二つの空間とは異なる、大胆で斬新なデザインで仕上げられています。
 最も目を引くのはモミの木の合板で作られた二つの大きなボックスです。ブルーに塗られたこれらのボックスは、床部分を10センチ浮かせ、まるで宙に浮かんでいるかのように仕上げました。  ボックス内のランプは、モダンなウォールランプを使用、天井からは無数の縄が下げられています。
 外部空間の中心に位置する石畳空間の家具選びでは、クライアントからの要望で流行を取り入れました。
 チェアーはポップで色様々なチェアーを選び、テーブルにはヨーロッパながらではの昔ながらの大衆食堂をほうふつとさせる大理石と鉄で出来たレトロなデザインを用いました。
 照明は暖かみを持たせる電球色のボール花飾りLED グローブストリングライトを、野外用を天井からペンディングし、デザイン性の高いライトを使用しています。

JORDI GINABREDA INTERIORISME
http://www.jordiginabreda.com
Director: Jordi Ginabreda
ASSISTENT:Rumi Kurabayashi
FOTOGRAF:Marcela Grassi

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【2016年7月18日のレポート】

 2週間ほど前にアムステルダムに行ってきました。
 アムステルダムといえば、歴史的有名なアンネ・フランクで有名な街ですが、建物もやはり歴史的な部分を残しつつ、内装を自分たちの好みにリフォームする文化の街でした。
 なにせ外を歩いて各々建物を見ていると、ほとんどの建物が傾いているのがよくわかります。
 さらに、知り合いの家を訪問する機会があったのですが、階段が昔の日本の屋内にあった階段の様に傾斜がすごく、階段を登るのに一苦労です。

 気候としては、天気が変化しやすい街です。朝いいお天気だとおもったら、午後になって雨が降り出す。。。

 街をあるいていると、やはりロートアイアンの宝庫の街でした。
 アイアンのデザインはバルセロナに比べると、バルセロナ特有のモデルニズモのような花や食物をふんだんに使用するのではなく、シンプルで面白い形をしている部分が目立ちました。
 そして建物もレンガ建てが多い街でした。

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【2016年5月17日のレポート】

 今回は、日本であまり見かけない中一階についてレポートさせていただきます。
 グラシア通り周辺を散歩していると、面白い入り口に遭遇します。大きい扉の横に普通より小さい入り口の扉がありその上にまた窓がある。。。小さい扉がある入り口に近づき、覗き込むとの半地下へと導く階段があります。
 そう、これは中世の名残です。当時はお手伝いさん、使用人の方々の通路だったのです。当初は台所、または倉庫として使用されていたと、考えられています。その中一階にはご主人樣方のサロンがありました。
 現在では半地下はレストラン、ブデックなどの商店として使用され、その上の中一階には普通の方の住宅として使用されています。
 各々の建物の半地下へと導く扉、そして中一階のバルコニーの部分には様々なモデルニズムのデザインが今でも使用されております。

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【2016年5月17日のレポート】

 さて五月に入り、バルセロナも初夏を感じる季節となりました。
 6月24日の夏至を境にバルセロナは夏になり、海水浴の始まりです。
 さらに、この夏至に向けて日が沈む時間が長くなり、深夜22時頃まで明るい季節になります。
 夏至の前日6月23日は、サンジュアンという聖人のお祭りで、その日の深夜に浜辺に行って焚き火をし、その炎の上を願い事を唱えながら飛び越えると、願いが叶う、という言い伝えがあります。
 今回はこれぞバルセロナの、雲ひとつない真っ青な空、そして誰もが知っているグラシア通りにあるガウディお手製の電灯です。
 さすがガウディ、ふんだんに草花のデザインを使用してますね!そして見ていて飽きがこない、オリジナルで可愛らしいデザインをしてます。

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【2016年5月17日のレポート】

 今回は花の祭典に、ジローナに行きました。
 ジローナですが、バルセロナから北の方(フランスに向かう途中と説明した方が理解されやすいかもです。。)に位置し、電車で約1時間で行ける都市です。
 この都市は珍しいことに中世の建物が多く残されており、特に石切壁が多く見られます。そして現在では中世の良い部分を残しつつ、現代風にアレンジされた部分、特に鉄製と石材壁の良いコンビネーションの部分を見ることが出来ます。
 特筆すべきは、毎年5月初頭に、街をあげての花の祭典、FLOS DE TEMPSという花をテーマにしたお祭りが一週間かけて行われます。
 今回訪れたときは残念ながら雨が降っていましたが、その花のお祭りと、この街で見つけためずらしいロートアイアンをご紹介させていただきます。

 バルセロナに比べると、モデルニズムなロートアイアンより、ゴシックのデザインの方が多くみられるな、と思いました。特に、扉のデザイン。
 バルセロナでは草花のデザインを多く使用されていますが、ジローナは多くが直線のデザイン、歪曲したデザインであっても、あまり、豪華な草花のデザインを使用しておりません。

 話は変わりますが、この都市にはパリのエッフェル塔をデザインした人物がこの都市にも橋を作りました。
 バルセロナとはまた違った雰囲気をかもし出し、中世に飛び込んだ都市、ジローナでした。

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【2016年3月27日のレポート】

 今回は新プロジェクトでバルセロナ郊外にあるVic(ビック)という街にいくことになりましたので、その都市のことについてレポートさせていただきます。
 ビックはバルセロナから69キロメートル北方面の内陸、中央部に進んだ位置にあります。バルセロナからは電車またはバスで約一時間半位かかる場所でして、バルセロナとはまた違った雰囲気を感じさせる都市です。
 この街はバルセロナのモデルニズムの建築が強く感じさせられますが、この都市では中世ロマネスク様式の建物とモデルニズムが心地よく重なり合っている建物が多いです。
 ここの都市のメインはPlaza Major( マジョール広場)。アーケードの下には様々なお店があり、さらに市役所もあります。
 ちなみに、巨大な花が壁に飾ってあり、時計台がある建物が、市役所です。

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【2016年2月29日のレポート】

 さあ、3月になり、本格的な春までは後もう少し。そして3月最終日曜日にはサマータイムが始まります。
 そこで、何か新しいことを始めたいと思い、英語教室を始めました。今回は私が通っている英語教室のエントランスとその近所の建物のエントランスをご紹介します。

 私が通っている学校の建物は様々な事務所が入っている建物なのですが、初めて訪れたときはびっくりしました、やはりモデルニズムを強調しています。
 球体のランプの下の部分のロートアイアンのデザイン。エントランスの部分にも同じ渦巻き模様のデザインがされています。
 そして、奥に見える階段の手すり、さらにはガラスにも装飾がなされています。
 天井にも装飾がなされていて、本当に魅了されました。

 少しこの建物を調べてみました。
 エンリック サグニエル(ENRIC SAGNIER 1585-1931)という建築家が、JUNCADELLという施主のために建設しました。

 2枚目は1枚目の写真の少しカタルーニャ広場に向かった建物です。
 ここは事務所として、またはマンションとして提供されているようです。入ってすぐ門番さん専用の部分があり、そこにもまた、可愛らしい装飾がなされています。
 ここも1枚目の建物と同様の装飾のロートアイアンを使用した門と、階段の手すりも同様に装飾されていました。

 3枚目は、2枚目の建物のお隣のエントランスです。こちらは現在ホテルとして利用されているようです。
 モデルニズムの装飾された壁画に天井から照らされている、現代的でミニマリズムなブラックのシャープなラインとミラーでできたペンダントランプがいかにも中世から現代へと歴史が受け継いでいることを感じられます。

1枚目
Rambra de Catalunya 33 (ランブラ・デ・カタルーニャ)

2枚目
Rambra de Catalunya 25 (ランブラ・デ・カタルーニャ)

3枚目
Rambra de Catalunya 27 (ランブラ・デ・カタルーニャ)
Hotel Praktik Rambra (プラクテック・ランブラホテル)

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【2016年2月15日のレポート】

 突然ですが、皆様、薬局屋さんはどのようなイメージですか?
 現代風でしたら馴染みのあるマツモトキヨシとかでしょうか。。。そして古風なイメージですと、昔ながらの佇まいでひっそりと営んでいるイメージでしょうか。
 ヨーロッパではまだ古い外観を残し、内装を現代風にしている薬局屋さんが多いです。そこで使用されている外観はステンドガラスで装飾し、扉などの枠は木製が多いです。
 さらに面白いことに薬屋さんでは杖に蛇が絡まっているモチーフ、または杯の上に蛇をしているモチーフを飾られているところが多いです。

 この蛇のモチーフにはそれなりの意味があります。杖に蛇が絡まっているモチーフを “ アクレピオスの枝”(スペイン語ではVala de Esculapio バーラ デ エスクラピオ)、そして杯の上に蛇を飾られているモチーフを“ヒギュエイアの器”(スペイン語でCopa de Higía コパ デイヒーア)と言うようです。
 両方とも、ギリシャ神話に登場する名医アスクレピオスからの由来だそうです。
 この名医アスクレピオスからの由来により、医療に関する、病院、救急車、薬局などにこのモチーフが使用されている場所が多いのです。

 今回は3店舗の薬局を取材しました。
 1件目はバレンシア通りとランブラ・デ・カタルーニャ通りにあるFrmacia Bolos(ボロス薬局店)。ここでは蛇はみれませんが、オレンジのモチーフがしてあります。
 そして見難いのですが、ステンドグラスの上にお店の看板があります。とても年記がはいった感じで、文字も昔使用された形をしております。

 2件目はジローナ通りとアウシアス・マーク通りにあるFarmacia Aguilar(アグイラール薬局店)。ここは様々な花のモチーフをしております。さらにカーブの形をしてある取手ですが、すべて木製です。

 3件目はグランビア通りとジローナ通りにある Farmacia Cuartero(クワルテロ薬局店)。ここではやっと蛇のモチーフを見ることが出来ました。

 そう、こちらの薬局で陶器の壷を装飾してある薬局屋さんが多いと思いますが、それは以前、実際に薬をこの陶器の壷に入れて保存していたからだそうです。

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【2016年1月26日のレポート】

 バルセロナを散歩していると、あちらこちらでロートアイアンを、モデルニズムに関するものを垣間見ることが出来ます。やはり19世紀にパリの影響もあり、モデルニズムが花咲いた時代を今でも大切にしていると、肌で感じ取れます。
 さて、今回はマジョルカ通りにあり、グラシア通りに近い、Palau Montanerという建物の門と塀のロートアイアンデザインについて書かせていただきます。
 現在、こちらの建物は官僚関係、そして警察関係の建物して使用されておりますが、元々はカタルーニャ音楽堂などを手がけたドメニックモンタネールが内装をデザインした、1896年に建設されたモデルニズムの建物です。
 当時出版会社を経営していたラモン・デ・モンタネールという方の邸宅として、他の建築家に依頼されていましたが、建築途中で意見の相違があり、モンタネールが最終的に建築を引き継いだということです。
 ロートアイアンを見ていただくと分かりますが、やはりモデルニズムの特徴である草花が装飾されています。
 門の東部には百合のような花もあり、その下部と両側には竜みたいなモチーフも見られます。
 道路との境界線を印づける塀にはまた、おもしろいことに星のようなシンボル、そして十字架、滑車みたいな装飾がされています。

 官僚関係、警察関係の建物のため、平日は一般公開されていませんが、週末はガイドつきて一般公開されているようです。
 私はまだ建物内を拝見したことはないのですが、噂ではカタルーニャ音楽堂に通じる、草花や動物の装飾がみることが出来るようです。
 バルセロナにお越しの際は御足を運んではいかがでしょうか。

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【2015年12月24日のレポート】

 バルセロナの街を歩いていると、様々な建物がありますが、目線をふっと上げてみると、様々なマンションのバルコニーのデザインを垣間見ることが出来ます。
 さらに、年季の入ったマンションでも、外壁が修復され、現在では美しい壁画に生まれ変わっているマンションも多くあります。

 今回はディアゴナルというバルセロナを横断している大通りと、カタルーニャ広場の間を直通しているランブラ・デ・カタルーニャ通りです。
 この通りはあまり車も通っておらず、中央には様々なカフェがテラス席を設けており、気楽にお茶を楽しめたりできる、お散歩するにはとても気持ちのよい通りです。

 今回の3点の写真は、各々違うマンションです。異なるマンション、異なる形のバルコニーですが、面白いことにモデルニズムの影響でしょうか、3点とも植物のデザインをしています。
 さらに日本でしたら外壁は白が基本だと思うのですが、3つのマンションとも色が使用されてます。薔薇色の落ち着いた彩色、クリーム色、そして緑。
 3つの全く異なるマンションですが、落ち着いた色を使用し、バルコニーも可愛らしいデザインで、見ていて楽しくなります。

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【2015年12月24日のレポート】

 バルセロナのクリスマスについてです。  日本ではクリスマスと言えば、24日のイブ、そして25日のクリスマスですが、バルセロナのクリスマスは少し異なります。こちらでは、12月24日から1月6日までをクリスマスと言います。
 さらに、日本ではサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれますが、こちらはサンタさんよりカガティオというものが伝統的な習慣として根強く残ってます。カガティオとは大木を切断した面に顔が描かれ、クリスマスの帽子をかぶっている人形のことを言います(食事をなさっている方、すみません。。。翻訳ではうんこおじさん、といいます)。
 そのカガティオを、25日の当日、「おじさん、うんこだして〜!」と歌いながら子供たちが棒でバシバシと叩き、その一年間が良い子であったなら、おいしいお菓子が登場し、反対に悪い子だったら木炭(灰色をした麩菓子)が登場するというおかしな習慣なのです。
 そして、このクリスマスの後にもう一度クリスマスはやってきます。それは1月6日、イエスキリスト様を発見した東方三博士がプレゼントを運んでくるのです。
 そう、この国の子供たちは2度クリスマスのプレゼントをもらえるのです。なんてうらやましい!

 写真は、こちらのクリスマスマーケットの一部の写真です。
 写真の中に、様々な大きさの大木に顔が描かれたカガティオが見受けることが出来ます。
 こちらの主な宗教はカトリックですので、この時期、各々の家ではベレンという、キリスト様の誕生をミニチュアで物語を作り、飾る習慣があります。このため、クリスマスマーケットでは各々の物語を作れるようにピーツごとに販売しています。
 さらに、毎年違うモミの木を買ってクリスマスツリーを飾る家族もいるんですよ!このため、写真にはありませんが、クリスマスが終了するとリサイクルのため、ゴミ捨て場にはクリスマスで使用されたモミの木専用のゴミ箱も登場します。

 また、グラシア通りなどの大通りもこの時期、クリスマスイルミネーションできらびやかになります。

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【2015年12月2日のレポート】

 ガストロノミーが有名なスペイン。地中海に面しているバルセロナも見逃せない場所です。
 ここ、近年、エルブジの総シェフであったフェランアンドリアの弟が幾つものレストランを開店させ、さらに最もすばらしいレストランアワーで近年賞をとったカンロカ兄弟。そしてそのカンロカを巣立ち、独立し、去年オープンしたDISFURTAT(スペイン語で楽しんで!という意味です)がミシュランで一つ星をとるなど、近年色々なレストランの動きが見られます。

 さて、恐縮ですが、我が社がデザインをさせていただきましたタパス系レストランのLA BONA SORT(カタルーニャ語で幸福であれ!という意味です)を少しご紹介させていただきます。
 少し時間と空間の旅行におつきあいくださいませ。

 このLA BONA SORTですが、バルセロナの旧市街のピカソ美術館の近く、元々は16世紀に貴族の屋敷であった建物が多く健在している、歴史的な地区にあります。
 建物のファザードには、均等のとれた切り石積みが使用されていました。
 19世紀後半からこの建物には”la Bona Sort”という有名な宿屋が入っており、当時は乗合馬車や使者たちの出発点、またはバルセロナに目まぐるしく出入りする旅人たちの休息地点でありました。後にその宿屋はワインを量り売りする酒屋に姿を変え、現在は3代目家族の経営するレストランとなりました。今でも店内には立派な中庭、中二階、厩舎などの中世の名残をとどめるものを垣間見ることが出来ます。
 今回はこのような歴史的背景を尊重し、さらにモダンなテイストも取り入れるデザインをしました。
 内部構造は厩舎として使用されていた大部屋、そしてパティオへの抜け道となる中部屋がこのレストランの大部分を占めており、これらの部屋は一連の石積みアーチ型ゲートとレンガで構成されています。第一段階としてはこれらの大部屋、中部屋の内部リフォームを集中的に、その後第二段階でパティオ(中庭)のリフォームを行いました。

 内部リフォームの第一段階では、数十年放置されたオリジナルの石材壁を徹底的にきれいにすることから着手しました。
 このレストランの中心部には、石積みアーチ型ゲートがあり、このアーチはカウンター席とテーブル席を隔てる役割を果たしています。このテーブル席からはレンガ構造の別のアーチ型ゲート通してパティオを見ることもできる。このように、これらのアーチ型ゲートはそれぞれのスペースを区切り、そして一連のリズムを作り出し、複数のスペースを調和のとれた空間へと作り出す大きな役割も兼ねています。
 今回最も力の注がれたリフォーム箇所は、古くは厩舎として使用されていた大部屋です。オリジナルの石材壁にビンテージウッド、この二つの素材が新たなインスピレーションを生み出しました。
 入り口から向かって左側の奥まで続く長い壁一面には、オークのビンテージウッドを使用し、ヴィジュアル的統一感を出すとともに、店内へとゲストを居心地の良い空間へ導いてくれます。またその壁には植物、コケなどを植え、さらに居心地の良い空間を作り上げました。
 さらに、幾重ものケーブルと、幾つものフィラメント電球が各々のメインのテーブル席を照らし、スペースに柔らかい明かりを灯します。
 カウンター席はこの空間で最もモダンに仕上がりました。色とりどりに塗装されたスツール、大理石板のカウンター上面、カウンター側面を覆い、床へと続く淡い緑色の化粧タイルの装飾を施します。
 さらにカウンターの上部に鉄製の巨大なランプ兼グラスラックを配置しました。このランプ兼グラスラックはこのレストランのためだけに特別にデザインされました。
  過去と現在が手を取り合い、古い宿屋からレストランへと変貌したこの場所で、未来へまた歩き始める。こ野場所で昔の旅人たちがそうしたように、現在の旅人たちも心地よい休息地点を見つけ、各々旅人がめまぐるしくバルセロナに出入りすることを願います。

 現在、私はバルセロナでインテリアデザイン事務所でお仕事させていただいております。
 他の作品もございますのでもしご興味のある方がございましたら、どうぞ、ご覧になってくださいませ。
http://www.jordiginabreda.com

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【2015年12月1日のレポート】

 パリのロートアイアンの番外編で、可愛らしいロートアイアンの看板です。
 私の住んでいるバルセロナにも同じような型の看板はあるのですが、ほとんどがプラスチック製です(建築基準法で看板の大きさの規正はあるのですが、素材はあるのかな。。。ロートアイアン製はほとんど見たことがありません)。

 ひとつはクローバーの型。何のお店かは覚えてないのですが、たぶん、洋服屋さんかコスメテック屋さんだったと思います。
 もうひとつはパッサージュ内のレストラン(多分レストランだと思います。。。)。職人さんの姿がデザインされています。
 そして最後の写真は、町中で何気無しに目にとまったカフェのテラス席。一見すると、モダンだな〜と思うのですが、椅子のデザインが可愛らしい。シンプルでミニマルなのですが、どこのスペースでも使用できる感じのデザイン。
 そして黒いテーブル。一般的には黒いテーブルって見かけませんよね。さらに黒いテーブルの淵には金のラインが引かれている。モダンだけど、ゴージャス。
 でも、そのカフェ屋さんは至って普通のカフェ屋さん。そしてそのカフェ屋さんの地区も高級住宅地区ではなく、学生地区(すみません、お店の写真を撮り忘れました。。。)。なんかチグハグな感じのアンバランスな組み合わせだな〜と思うのですが、それが視点を変えてみると、面白いな〜と思いました。

 やはりパリにはまだまだ勉強させていただくことが、たくさんあります。

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【2015年12月1日のレポート】

 花の都、パリ。芸術のパリ。華やかな部分も陰の部分もあるパリ。
 やはり大陸続きのヨーロッパでは、宗教、移民問題、様々な問題が歴史的にあり、今でも根強く残っていますね。そこがヨーロッパの良い部分でもあり、怖い部分でもあります。
 今回は、そのパリのロートアイアン事情について、レポートさせていただきます。

 やはり芸術的レベルの高いパリでは、ただ、ロートアイアンを使用しているだけでなく、斬新で常に新鮮で飽きのこない、長く使用できるデザインをしています。
 さらに現代風にアレンジされている部分もあるので、街を歩いているだけで、とても楽しくなります。

 ロートアイアンの役割は様々。家の門に使用されている場合は防犯のため。そしてお店の前の門はお客様をお迎えするためのいわゆるそのお店の顔の一部のため。手すりのアイアンは落下の防止のため。特にお子様がいらっしゃる場合は手すりと手すりの隙間から落下しないようにしないといけません。
 パリには本当にその役割を担い、さらにロートアイアンのデザインに一手間アレンジをし、現代に適用させている場所が多く、見ているだけで本当に面白いです。
 例えば、手すりの写真。普通でしたら黒のアイアン、そして植物などの装飾を兼ねている部分が多いのですが、さすがバリはその黒のアイアンに一手間加えて、金のラインをあしらっています。
 その金のラインが引かれているだけで、グラマラスにみえます。
 反対に、半円形の門。それにネオンの文字を加えるだけで、古風な型値から一新、現代的に雰囲気が変わります。

 本当に、パリジェンヌは一手間アレンジが上手で、見ているだけで、勉強になります。

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【2015年11月16日のレポート】

 去る10月24日から25日にかけて、建築家、インテリアデザイナー、歴史好きにはもってこいのイベントが開かれました。それが、「48OPEN HOUSE BARCELONA」です。
 歴史的建造物や最新の建造物であるものの、普段はオフィスで使用されているなどの理由で一般公開されていないものが、この2日間だけは一般公開する、というイベントです。

 基本的には沢山ありすぎて、この二日間では全ての建造物を回れない、というのが現実なのですが、今回はこのイベントのために一般公開されたサンパウ病院に行ってきました。この病院は現在は新校舎の方で診断をしていますが、2009年までは立派に機能していました。
 建築家は、カタルーニャ音楽堂も手がけたドメニク・モンタネール。彼のデザインは見てお分かりのように、ふんだんにモデルニズムの装飾を手がけています。
 4枚目の写真で、白いタイルで覆われている部分は、ファザードの部分と中庭をつなぐトンネルです。中庭に入ると、また様々な建物があり、以前は建物ごとに診察する場所、手術室、入院部分と分かれていたみたいです。
 各々の建物の外壁も竜などの様々な動物、人物で装飾され、中に入ると、また別のタイルの装飾がされています。
 さらに、天井部分の病院のシンボルである十字模様。4連の赤い線で描かれた、カタルーニャのシンボルが施されております。

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【2015年11月16日のレポート】

 ドイツ人の街、と呼ばれている都市、ビルバオ。  ここは現在では様々な建築家の方の建築物がある都市ですが、それは元々どうしたら都市を活性化できるか、という視点から生まれた物です(ちなみにサンセバスチャンは各々の料理人の境を隔てるのではなく、料理人みんな力を合わせて、美食の街としての都市の活性をさせたのです)。
 街を歩いてみると、面白いことに、現代的なガラス張りであったり、鉄筋性の建物の横にはヨーロッパ特有の石材でできた建物があります。現代的な建物と昔の建物が融合している都市なのです。
 みなさんのご存知であるグッケンハイム美術館もここにあります。

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【2015年11月16日のレポート】

 サンセバスチャンよりフランス国境のお隣の街、オンダリビア。
 もうフランスと目と鼻の先に位置し、フランス側も眺めることができる街なのですが、ここの街並も特徴があってとても面白いです。
 昔のお城を改装して、現在ホテルになっているパラドールもここにあります。お城があるので、城壁も現在でも存在し、城壁を渡ってお城の下町の部分も行くことが出来ます。
 下町の部分は、普通のアパートとして利用されています。

 さらに、この街にもピンチョ屋さんがつらなるバール街があります。毎年ピンチョスの大会があるのですが、その大会で優勝したピンチョ屋さんもあるのですよ!
 写真は、ピンチョ屋さん街の行く道の途中です。
 この街は田舎町なので、基本的に窓の枠が木材を使用しており、そしてカラフルな色が施されている場所です。メルヘンチックなおとぎ話の中に入ったような感じをさせられる街です。

 次回はビルバオをレポートします。

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【2015年11月16日のレポート】

 前回のフランスバスクの続きで、今回もショートトリップさせていただきます。
 今回は、サンセバスチャンです。

 同じ国でも自治体の特徴が強い国、スペインですが、サンセバスチャンはまた、面白い特徴のある都市です。
 まず始めに、この都市の呼び名です。スペイン語ではサンセバスチャン、バスク語ではドノスティア、と呼ばれ、まったく異なった2つの名前があります。
 そして、ラ・コンチャ海岸を隔て、旧市街と新市街に分かれている都市です。
 新市街の多くはマンションです。旧市街に比べて、新市街はこぎれいな街で旧市街は本当に昔な、花などでベランダが飾られているところが多いです。
 反対に旧市街は昔ながらの石畳で、外壁はむかしのままを残してあります。そのため、あまり高さのない建物が多いです。
 旧市街には多くのピンチョ屋さんが連なり、ピンチョのはしごをされている方が多い場所です。
 写真は、その旧市街の一場面で、門の下から海岸を眺めることが出来る場所です。門の上部分にはまた別の通りがあり、そこにはベンチにすわって海を眺める方が多くいます。

 ピンチョスで有名なサンセバスチャン、ここは気候が一年を通してあまり日光数が多くないので、ワインより、リンゴのお酒のシードル、そしてチャコリが有名です。
 やはり美食の都市、サンセバスチャンです。

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【2015年10月15日のレポート】

 今回は、少しバルセロナを離れて、バスク地方にショートリップをさせていただきます。
 食の文化が繁栄している、スペインの北部とフランスの北西部を兼ねているのが、バスク地方です。バスクは独特の言語、文化があり、スペイン語とは全く違った、バスク語、という言語を話しています(もちろんスペイン語も通じますよ)。
 おじいちゃんたちは、バスク特有のベレー帽をかぶっています。

 写真は、フランスバスクのSant Jean de Luz(サン ジャン デ ルス)にあるパン屋さんです。
 とても小さなパン屋さんなのですが、横の窓には防犯対策のロートアイアンが備わっております。そのロートアイアンには、バスク特有のバスク十字模様、ラウブルが飾られています。
 このシンボルは、バスクにいらっしゃった方でしたらお分かりのように、お菓子の箱、リネン布など、街のあらゆるところで見ることが出来、古来からの伝統的模様であります。4枚の羽は各々、火、大地、水、空気をイメージしているようですが、実際のところはっきりした意味は不明だそうです。

 また、バスクでは高い建物がほとんどなく、雨戸が木製で、赤、緑などの彩色で塗られておりまして、あたかもメルヘンの街に来たような感じです。時間もゆっくりとながれておりまして、写真でお分かりのように3階の窓からはおばあさんが街の眺めをご覧になっております。

 ヨーロッパのあらゆるところにロートアイアンが使用されておりますが、その土地の特有の装飾があり、見ていて面白いです。

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【2015年10月1日のレポート】

 日本でエレベーターという言葉を聞くと、扉が自動ドア、エレベーターの内部も外部と同様金属製と、想像する方は多いと思います。
 しかし、こちらバルセロナでは、様々な型があります。もちろん近代的な建物は最新の日本同様の自動ドア、そして行きたい階数のボタンを押せば、そこのボタンが点灯されるエレベーターを使用されてますが、まだ古い建物、特にピソ(スペイン語でマンションの意味です)は、まだ扉も手動(ちなみにタクシーも手動です。お客さん自身がドアの開け閉めをしないといけません)、押すボタンもボタンだけ。。。というエレベーターがあります。
 まさしく我が家のピソがその旧式でして、内部は木製、ボタンも横に手書きの階数、そしてボタンも白い小さいボタンで、そのボタンを押したかどうか、一見したところでは分からないエレベーターです。。。
 しかも、この旧式のエレベータですが、実を申しますと、あまり乗り心地はよくありません。内部はものすごく狭いので、スーツケースを1つ入れてしまうとあとは大人一人分しか入れませんし、エレベーターに乗る際にはこの木製の内部が横にゆらゆらと揺れます。
 でも、それでも住民にとっては、とてもありがたい物です。私は1階に住んでいるので、あまり不便ではありませんが、もし7階などに住んでおり、エレベーターがなかったら。。。沢山の買い物を抱えて、階段を登らないといけない、という状況になってしまいます。

 この旧式のエレベーターには、ロートアイアンの装飾がされているケースが多いです。
 装飾の部分はくるくると、丸まった部分が幾つかあります。蔦などの植物系のデザインをモチーフに使用されていると思います。横の手すりの部分にも一部エレベーターと同じようなくるくるとしたぶぶんがあり、たぶんモデルニズムの一部だと思います。
 周りは円形状のデザインを幾つもかさねているデザインになっています。

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【2015年9月24日のレポート】

 こちら、バルセロナでも9月の中旬から日中時間が短くなりました。
 6月の半ばまでは夜の10時近くまで明るかったのですが、今月では8時にはもう日が沈み始めてます。気温も8月の暑さに比べ、涼しくなり、朝方、夕方ではカーディガンが必要な時期になりました。

 さて、今回はある大通りの一枚です。
 バルセロナはスペインの一部であり、スペイン伝統文化を受け継いでいるとお考えの方が多いと思いますが、実はここバルセロナは、スペイン文化よりフランス文化を受け継いでいる部分が多いのですよ。
 語学でも、こちらの現地の方はカタルーニャ言を誇りに思い、家族内、学校内ではこの言語を使用しております。このカタルーニャ語はフランス語によく似てます。
 そして写真をご覧になるとお分かりのように、建物もフランス建築に似ている部分があります。
 パリでよく見かける窓が小さめの屋根裏部屋。そして、ロートアイアンのバルコニー。石作りで、窓が小さめ。外壁には装飾がされてます。
 そして、一般的には一階部分(ヨーロッパでは日本の一階を0階、二階を一階と呼びます)には出窓があります。
 写真では、一階、二階、三階部分に出窓がありますが、もともとここの部分は昔貴族がメインダイニングルームとして使用しされていた名残がまだ残っています。
 こちらは使用方法も様々でして、オフィスとして使用されているマンションの一室もあれば、自宅兼オフィス、住宅だけと、使用されている方もいらっしゃいます。

 また、バルセロナにいらっしゃった方はお気づきかもしれませんが、あらゆるところに樹木がありまして、どこに行ってもまばゆい緑をご覧になれます。特に猛暑時期ですと、この木の下のベンチで座っているだけで、心地よいそよ風が吹き、暑さもすっ飛んでしまいます。

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【2015年9月10日のレポート】

 突然ですが、皆様は日光浴がお好きですか?
 スペイン人、いや、ヨーロッパ人は日光浴が大好きでして、太陽がでると、お散歩に出かけます。友人と待ち合わせをし、喫茶店でお茶を、またはバルで生ビールとおつまみを頼みながら、たわいのない会話をします。  特にお店の中ではなく、テラス席が抜群。時にはお店の中はがらがら、テラス席は満席ということもあります。
 テラス席でよく使用されているのが、人工ラタン製のアームチェア。
 この写真は、あるホテルのテラス席で撮影したものです。
 日本に比べ、雨の少ないバルセロナ。夏になると、喫茶店やバルではテラス席の取り合いになります。
 そして、多くのホテルの屋上にはプールがあり、プールサイドには必ずこの人工ラタン製の家具が登場します。
 雨が少ないといいましたが、バルセロナではたまに豪雨もあるんですよ。この人工ラタンは防水で、さらにお掃除もしやすいので、バルセロナには多くの場所で見ることが出来ます。
 ただ、多くの喫茶店では防犯防止のため、パイプ製で一部ラタン製のチェアーが使用されています。このアームチェアー型は収納が不必要なホテルのロビー、パティオ(中庭)、屋上等で使用されていることが多いです。

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【2015年8月31日のレポート】

 我が家の近所の、普通のピソ(マンション)の入り口の写真です。
 バルセロナは地区によっても色々なマンションの形態があります。例えば最近デザイナーに人気な新開拓地の22地区(ジャンヌーベルが建設したトーレ・アグバ(水道局)ですが、近年中にホテルに改装されます)は、近代的な建築物が多いです。
 反対に、旧市街の地区ではローマ時代の建物を内装だけ改装して今でも使用されています。
 我が家の地区はアルシャンプラ地区の左側(この地区はバルセロナの中心をしめていて、大きい地区ですので、山に向かって右地区と左地区に分かれています)で、分かりやすく言うと、サグラダファミリアから2、3ブロック海側に歩いたところです。
 この地区は、サグラダファミリアをみてもお分かりのように、まだモデルニズムの影響が残っているマンションが数多く存在します。
 多くの建物の玄関にはロートアイアンが使用され、ガウディが影響された物と同様に、植物の装飾で飾られています。
 中にはもちろん入ることが出来ないのですが、夜になると、玄関内が淡いオレンジ色のライトで室内から照らされて、また、異空間を少し垣間見ることが出来ます。

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