家紋・エンブレムで究極のオリジナリティ
日本では、邸宅・店舗にロートアイアンを使用しているだけで、オリジナリティが高く、デザインに造詣が深いと思われます。しかし本場ヨーロッパでは、例えばファミリーや会社の特徴である家紋・エンブレム・ロゴなどをデザインに加え、究極のオリジナリティを表現しています。
エンブレム、家紋、イニシャル、ロゴなどをデザインに加え、究極のオリジナリティと、他では得られない満足感を高める
冒頭でも記述しましたが、日本においては、ロートアイアンをご検討されている時点で、いえ、既に実際にしつらえていればなおさら、感性が豊かで、デザインに造詣の深い方でありましょう。
しかし、さらに一歩進めて、ロートアイアンの本場ヨーロッパではロートアイアンそのものが一般的なエレメントであるが故に、そこにさらに選ばれた方々がデザインとしてしつらえているのは、ファミリーや会社を特有に表現するエンブレム、紋章、家紋、ロゴ、イニシャルの類です。
これにより、文字通り他には無い、世界に一つだけの、究極のオリジナリティを表現し、特別感を演出し、他では得られない満足感を高められるのです。
そして、そのロートアイアンを含めて邸宅・店舗そのものを何百年も大切に維持・管理し、何代も先の子孫に受け継いでいく、それこそがヨーロッパの街並みが美しい、豊かさの神髄なのかも知れません。
以下では、より詳細に紐解いていきますが、皆さまも是非、エンブレム、紋章、家紋、ロゴ、イニシャルをロートアイアンの門扉などにデザインしてみてはいかがでしょうか。
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家紋・ロゴなどをデザインしたロートアイアン製作品の実例
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- 店舗ブランド名の頭文字「H」をデザイン
このロートアイアンの門扉・門・ゲートでは、店舗ブランド名の頭文字「H」を、アールヌーボー調でフランスをイメージしたおしゃれな字体で、フレームごとダイナミックに曲げて扉いっぱいにデザインすることで、他では見ることの出来ない唯一無二のオリジナリティあふれた世界観を演出しています。
豊かな葉の装飾に彩られたトップエンブレムも、クラウンを頂いてさらに豪華な印象を引き立てていますが、ここにも同じ字体で「H」が鎮座しています。
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- 日本伝統の家紋「丸に橘」紋をデザイン
紋章としての「橘」は、飛鳥から奈良時代に、天武天皇をはじめ、持統、文武、元明、元正の5朝に使えた女官、橘三千代の子で、左大臣となった橘諸兄が、元明天皇より下賜されたことが「橘系図」に伝えられています。その伝承に基づいて、橘紋の使用家には、橘氏族が多いとされます。
今回のロートアイアンの門扉には、この「丸に橘」紋をかなりデフォルメして大胆にデザインしたため、ご家族様にしかわからないかも知れませんが、それがかえって他では見ることの出来ない唯一無二のオリジナリティあふれた世界観を演出しているように思います。
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- 日本伝統の家紋「立ち葵」紋をデザイン
家紋の葵は、ウマノスズク目カンアオイ科のフタバアオイを図案化したものとされ、徳川家の三つ葉葵の由来は、徳川氏の祖である親氏が、加茂朝臣を称した松平氏を継いだためといわれます。それ以前の室町時代の「見聞諸家紋」には、葵紋の使用家として「丹波之西田」が記されています。戦国時代には、三河の松平氏をはじめ、伊那、島田、本多の諸氏が用いました。なお加茂社に仕えた神官の出である本多氏は、江戸時代になって、葵紋が徳川一族だけに許された「御紋」となったとき、立ち葵(本多葵)の使用を許されたといいます。
今回のロートアイアンの門扉には、トップエンブレムにこの「立ち葵」紋をかなりデフォルメしてデザインしたものを頂いているため、ご家族様にしかわからないかも知れませんが、それがかえって他では見ることの出来ない唯一無二のオリジナリティあふれた世界観を演出しているように思います。
この「家紋・エンブレム」特集のページを新設するまで、日本にはこういったサービスは無かったように思います。
そもそも、門扉や、フェンス、面格子などを、フルオーダーメイドで、ハンドメイドするという発想も、文化も無かったからかも知れません。
しかし、私どもがロートアイアン製作者として、門扉や、フェンス、面格子などをフルオーダーメイドでハンドメイドしてご提供する中で、製作前にお客様とデザインを決める際、どんどん夢が膨らんで、オリジナリティ溢れる、お客様だけのデザインが具体的に絵として現れてきます。
そしてその際、「せっかくですからお客様の、ご家族の、店舗のシンボルは何ですか?家紋などがあれば、デザインしてみませんか?」っと、投げ掛けるようにしています。
その時のお客様のお顔の晴れようといいますか、驚きといいますか。。。何とも興味深い反応と共に、ほとんどのお客様がやってみたいとおっしゃるのです。
ご自身、ご家族、ファミリー、店舗だけが持つシンボルを、未来永劫残したい、それは世界共通の想いなのかも知れませんね。
そして、それが実現できるのが、フルオーダーメイド・ハンドメイドで門扉やフェンス、面格子などを製作できる、ロートアイアンの最大のメリットの一つです。
そうして出来上がったロートアイアンの各種製品達を、以下にご紹介します。
今でも同時並行で、どんどん新しい家紋・エンブレムをデザインした製品達が、デビューし続けています。
皆さまも、是非!
ヨーロッパにおける、エンブレム、紋章、ロゴなどの実例
以上は、いずれも世界に冠たるロートアイアンの門扉(ゲート、門)をピックアップしていますので、エンブレム・紋章・ロゴ・イニシャルをデザインに加えていなくとも、そもそも素晴らしい、おしゃれな、格式高い。。。いえ、いかなる形容詞を並べようとも表現し尽くすことが出来ないほどの秀逸なデザインであることは、疑いようがありません。
残念ながら、ロートアイアン後進国の日本では、これに匹敵するロートアイアン製品は見ることすら出来ません。
しかしながら、ロートアイアンが常識のヨーロッパにあっては、これらのロートアイアンの門扉(ゲート、門)であっても、一番とは言えないのかも知れませんし、そこにしかないオリジナリティを表現しているとも言えないのでしょう。
そこで何をしたのか、今回の命題である、ファミリーや会社、店舗に特有のものである、エンブレム、紋章、ロゴ、イニシャルなどをデザインに加えることによって、文字通り他には無い、世界にただ一つだけの、究極のオリジナリティを表現し、特別感を演出し、他では得られない満足感を高めることに成功したのだと思います。
そして、そのロートアイアンを含めて邸宅・店舗そのものを何百年も大切に維持・管理し、何代も先の子孫に受け継いでいく、それこそがヨーロッパの邸宅・店舗のデザインが美しく、その集合体である街並みが美しい、まさに豊かさの神髄なのかも知れません。
その優れた歴史の、文化の、芸術の、デザインの積み重ねには、一朝一夕では追い付くことは出来ません。しかし、日本にも同じような貴重な文化があるではありませんか。
例えば国民的ドラマとでも言うべき水戸黄門で有名な徳川家の三つ葉葵紋や、現在パスポートの表紙に大きく表示されている日本国の菊紋、そう、家紋です。
以下では、家紋について掘り下げていきます。
日本にも姓氏(家)を表す優れた文化、家紋があります
例えば国民的ドラマとでも言うべき水戸黄門で有名な徳川家の三つ葉葵紋や、現在パスポートの表紙に大きく表示されている日本国の菊紋を始め、歴史ファンであれば誰でも思い浮かぶ、豊臣家の桐紋、武田家の武田菱、真田家の六文銭。。。
現代では国民全般に馴染み深いとは言えなくなってしまいましたが、日本の貴重な文化というべき家紋は、先のヨーロッパにおけるエンブレム、紋章に匹敵するものだと思うのです。
家紋については、書店に上記のような専門書が何冊も並んでいるように、まだまだ滅びゆく文化とまでは言えないようです。
現在においても細々と生きながらえている、逆に言えば、家紋に興味を持っている人がまだ多いことの裏返しなのかも知れません。
これらの専門書によれば、少なくとも紹介されている家紋だけで、241通り5116紋もあるそうです。
日本人に特有の優れた精神である、「箱庭の文化」とでもいうべき、限られたスペースに小宇宙を表現することで、「家」「ファミリー」の未来永劫の繁栄と繋がりを希求した、家紋とはまさにその結晶なのではないでしょうか。
その家紋が、ロートアイアンの門扉(ゲート、門)やフェンスなどにデザインとして加えられたら、文字通り他には無い、世界にただ一つだけの、究極のオリジナリティを表現し、特別感を演出し、他では得られない満足感を高められます。
そして、そのロートアイアンを含めて邸宅・店舗そのものを何百年も大切に維持・管理し、何代も先の子孫に受け継いでいくことで、昔あったであろう日本の優れた文化を取り戻せることでしょう。
また、そのことによって、現在のヨーロッパの邸宅・店舗のデザインが美しく、その集合体である街並みが美しい、まさに豊かさの神髄をも実現できるのです。
以下は、これらの専門書から参照します。
家紋に、動植物や自然を図案化した家紋が多いということは、日本人が古代から自然と融合し、密接な関係を保ちながら生活を営み、文化を築いてきたという証でもあります。ことに「生命の源」といわれる稲作を、農業の柱として生きてきた日本人は、そこに「家」や「村」といった共同体社会を形成しました。
家族全体で稲作を行い、村人の協力によって、農繁期を切り抜けるという集団作業は、そこに「家」という強い血縁共同体を生み、さらに「村」という運命を共にした地縁共同体が築かれました。古代の日本人は、家の中に祖霊を祀ってその加護を祈り、小高い山に氏神を祀って、五穀豊穣・除災招福を祈りました。
日本の固有信仰の神道は、祖霊を祭り・神祭りを通して日本人の村落意識・民族意識といった「共同体意識」をひとつにまとめ上げる重要な役割を果たしました。仏教伝来後は、日本人の固有信仰に持つこの祖先崇拝の一部を受け継ぎ、祖先の霊を祀る仏壇を中心に「家」の考え方を維持する役割を果たしてきました。
そこに平安時代から「家紋」という家族・同族の新しい象徴が登場したわけですが、その家紋に植物が圧倒的に多いのは、その血縁の人々の生まれた土地に自生した植物や、よく見られた自然の姿が、当初の家紋となったということでしょう。したがって、家紋は血縁の人々の産土の代表的な植物・自然であり、姓氏、あるいは地名と深い関連を持っていたといえます。
家紋は、まさに祖先の「生命・霊魂」が込められた祖先崇拝の象徴であり、そこには、祖先の息吹きが漂い、血が流れているといえます。さらに氏神さま・仏壇と共に、家族・同族という血縁の人々が寄り集い、あるいは、血縁共同体であることを内外に示す大切な紋章であったといえましょう。
この家紋を高く掲げて、人々は生活し、あるいは晴れの日を祝ったのです。また家紋の旗の下で、戦を繰り広げ、軍功を立て勝利を祝ったことでしょう。
祖先から生命・霊魂を受け継いだ私たちは、さらに子孫にそれを伝えて、再び大地に帰って行くわけですが、1千年以上の長きにわたり家紋が果たしてきた役割は、まことに大きかったといえましょう。
日本の家紋は、このように姓氏あるいは地名と密接な関係を持ちながら発達し、家族・同族のものが、家柄・家格あるいは本家分家・宗家と別家を表す表象として活用されました。
平安時代・貴族社会の中で誕生した紋章は、特に9世紀初頭に「新撰姓氏録」が編纂されてから、各姓氏の家紋が登場しました。藤原氏を中心とした公卿・貴族たちは、朝廷に参内するために乗る牛車の屋形に文様を施し、これが鎌倉時代に家紋として定着したといわれます。源氏や平氏の武士たちの紋章も、旗や幕の印、また楯紋など戦場での目印に使われたものが、次第に家紋に転じ、武家社会では一族郎党という血縁共同体の統一と結合の象徴となりました。
これが室町時代になると、公家・武家が家紋を乱用するようになり、15世紀後期の文明年間では他家の紋を勝手に使用することが禁止されています。
江戸時代には、家紋は下級武士や町人まで使うようになり、さらに一般化し、冠婚葬祭という「晴れの行事」の中で、衣装から調度品まで「紋付」が幅をきかせています。
明治時代になりますと、万民が苗字を許され、家紋が乱用される時代になりましたが、それは少しでも家族を立派にしよう、家柄を大切にしたい、あるいは新しい家族の象徴としたいという願望の表れだったともいえます。
戦後、核家族化時代を迎えて家紋が地盤沈下した感もありますが、むしろ祖先の築いた文化の継承、さらに自分たちの存在価値を後世に伝える証として、家紋の役割が期待されます。
出典「家紋大全、梧桐書院、本田總一郎監修」より
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