本場フランスの伝統を継ぐベトナム

ベトナムは、フランスの植民地だった時代に、ロートアイアンの本場フランスの伝統・文化を受け継ぎました。街並みや建物は、東洋のパリと称されるほど、フランスの影響を強く遺しています。今でもほとんどの邸宅にロートアイアンで製作されたゲートなどが取付られ、本場さながらです。

ホーチミンのご紹介から、フランスからロートアイアン文化を継いだ様を知る

 昨今、TVで観ないことはないほどの人気のベトナムですが、実際に行かれたことのある方は、まだまだ少ないのではないでしょうか?

 私どもお洒落で格安なロートアイアンのユーロスタイルが、なぜ、ベトナムでロートアイアンを製作しているのでしょうか? そこには、大きく2つのポイントがあります。

 まず1つ目の理由として、ベトナムは東洋のパリと称されるほど、街並みや建物にフランス植民地時代の影響を色濃く遺しています。その関係で、他でもよくご紹介していますが、フランスの建物デザインに必須なアイテム、ロートアイアンや、大理石、庭園・植栽などの伝統や文化も、当然に受け継ぎました。

 つまりは、ロートアイアンの本場フランスから直接、伝統や文化を受け継いだ本流とも言え、今でもほとんどの邸宅にロートアイアンで製作されたゲートなどが取り付けられており、日本とは正反対に、まさに本場さながらであることが挙げられます。

 次に2つ目の理由として、親日傾向で、全体的に素朴で真面目な国民性と、手先が器用であり、物づくりに非常に向いている国だということです。しかも、日本と正反対に国民のほとんどが若者で、まさにこれからの国であり、現場の感覚では未だに平均月収は2〜3万円程度であって、それが「格安」でご提供できる大きな武器であることが挙げられます。

 まさに過去の日本のようです、と言っても、過言ではありません。

 それでは、まずは最大都市であり商業の街であるホーチミンの観光スポットをご紹介することで、いかにベトナムの街並みや建物がフランスの影響を色濃く遺していて、東洋のパリと称される理由を感じていただければ幸いです。

 そのことが、ベトナムがロートアイアンの本場フランスの伝統・文化を受け継いだ、まさに本場さながらの国であることの証左となります。

【ホーチミン観光の主要どころは、1日あれば充分。お勧めコース】

 まず最初に、ホーチミン観光の主要どころは、1日あれば充分、という不遜とも受け取れる完全に個人的な意見をベースに(そのつもりでご覧ください)、お勧めコースをご紹介します。

 10:00 : マジェスティックホテルで待ち合わせ、スタート
 ↓ 北西方向に約500m、徒歩約7分
 10:07〜10:37 : サイゴンオペラハウス、コンチネンタルホテル、カラベルホテル(見学30分)
 ↓ 北東方向に約160m、徒歩約2分
 10:39 : パークハイアットホテル(外観だけでスルー)
 ↓ 南西方向に約300m、徒歩約4分
 10:43〜11:13 : ホーチミン人民委員会庁舎前の広場、レックスホテル(見学30分)
 ↓ 北西方向に約130m、徒歩約2分
 11:15 : ホーチミン人民委員会庁舎(外観だけでスルー)
 ↓ 北西方向に約500m、徒歩約7分
 11:22〜11:52 : サイゴン大教会(聖母マリア教会)、中央郵便局(見学30分)
 11:52〜13:22 : 周辺に多いお洒落なベトナム料理レストランなどでゆっくり昼食(昼食1時間30分)
 ↓ 南西方向に約450m、徒歩約6分
 13:28〜14:28 : 統一会堂(見学1時間)
 ↓ 南東方向に約300m、徒歩約4分
 14:32 : ホーチミン市裁判所(外観だけでスルー)
 ↓ 南方向に約600m、徒歩約8分
 14:40〜15:10 : ベンタン市場(見学30分)
 ↓ ビナサンタクシーで西方向に移動、約7km、約20分
 15:30〜17:00 : ビンタイン市場・チョロン中華街(見学・ショッピング1時間30分)

 それでは、以下ではそれぞれのスポットごとに、写真付きで簡単なご案内をしていきます。

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【マジェスティックホテル、人気のドンコイ通りとサイゴン川の交点からスタート】

 ベトナムはホーチミンの、フランス統治時代の面影を残す、美しいマジェスティックホテルと、そのロートアイアンをご紹介です。
 フランス統治時代からの面影を残す高級ホテルは、この他、レックスホテル、カラベルホテル、コンチネンタルホテルなどがありますが、いずれもフランスのエッセンスが香り、とてもお洒落で、素敵です。フランス統治時代を感じられる美しい建物の一つとして、また、東洋のパリと称されるベトナムのルーツを探りに、これらのホテルは外せないかと思います。
 話を戻しまして、中でもこのマジェスティックホテルは、人気のドンコイ通りと、サイゴン川のぶつかるところにありますので、スタート地点としてはもってこいの好立地です。

 5つ星ホテルですが、サイゴンツーリスト経営?なのかしら。そうであれば、国営企業傘下ということになりますね。
 しかし、サービスなどは、本当にしっかりしているイメージがあります(お客様がお泊りになっただけで、私は泊まったことはありません。その際、ラウンジでお酒などをたしなんだ程度なので、あしからず)。

 ロートアイアンの門扉(玄関ドア)や、窓まわりの飾り、ランプ、バルコニー手すりなども非常に美しく、また、かなりの物量があります。
 デザインのベースはフランスバロック・ロココ調がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。フランスコロニアル様式と説明しているガイドブックもあります。
 もう少しロートアイアンを頑張って、壁面などの装飾に大理石をふんだんに加えれば、よりフランスの本格的な建築様式に近付くのでしょう。
 しかし、建った頃の時代背景が、それを許さなかったと思います。

 蛇足ですが、サイゴン川も、日本のガイドブックでは観光名所的になっていて、一部は公園的にキレイに整備されていたり、ナイトクルーズしながらの船上レストランなど、南国気分を味わうのには良いと思いますが。。。
 はっきり言って、川が汚い、臭い、蒸し暑い、三重苦です。
 ベトナムの川は不思議とどこに行っても全部そうなのですが、真っ茶色の泥水が流れています。それを見てしまうと、川魚が臭い理由が、はっきりと理解できます。
 個人的には、NOですね。故に、写真もありません、あしからず。(個人的な見解です)

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【サイゴンオペラハウスの広場周辺】

 前回の、人気のドンコイ通りと、サイゴン川のぶつかるところにある、マジェスティックホテルをスタートして、そのドンコイ通りを北西方向に約500m歩けば、約7分で、サイゴンオペラハウスの広場に到着です。
 東洋のパリと称されるベトナム、第二の都市ホーチミン(大きさはダントツ第一の都市ですが)の、フランス統治時代の面影を残す美しい建物として、このサイゴンオペラハウスは外せないのではないでしょうか。【写真1枚目】
 この広場、北西側の並びには、同じくフランス統治時代からの面影を残す高級ホテルとして、コンチネンタルホテルがあります。【写真2枚目】
 いずれもフランスのエッセンスが香り、とてもお洒落で、素敵です。

 ちなみに南東側の並びには、同じくフランス統治時代からの面影を残す高級ホテルとして、カラベルホテルがありますが、建物は微妙な印象なので、写真は撮っていません、あしからず。

 

 ついでにこの広場、南西側道路向かいには、同じくフランス統治時代からの面影を残しているのではないかと思われる、高級ブティックが多数入居する建物があります。【写真3枚目】
 この建物のメインエントランスの両脇を固める立派な柱は、ロートアイアンのパネルとランプでお洒落に装飾されています。【写真4枚目】
 大きな鉄板をNC旋盤機で切り取る製作方法だと思うので、ロートアイアンなのかと言われれば微妙ですが、まあ大きな括りとしてご理解ください。
 やはり、このリブを切って、大理石積みの構造に見せる大理石の貼り方は、定番で外せないですね。
 同系の大理石の装飾はもちろん、ロートアイアンとの相性もばっちりです。

 同じ建物の、サブエントランスのガラスのドアの欄間部分を装飾する、ロートアイアンのパネルもお洒落です。【写真5枚目】
 こちらは型に鉄かアルミを流し込んで作る鋳造の製作方法だと思うので、やはりロートアイアンなのかと言われれば微妙ですが、同様に大きな括りとしてご理解ください。
 定番の植物柄ですが、ここまで思い切ったデザインと、さらに金色に塗装することで、かなりの豪華さを演出していますね。
 さらに良いと思ったのは、こういったガラス扉はピカピカのステンレス枠と相場が決まっているものですが、こちらはたぶん、鉄製でしかもロートアイアン風につや消し黒色塗装を施しているところです。
 これにより、大理石貼りの外壁との相性も良くなりますし、この枠とロートアイアンの装飾との相性もばっちりです。
 まあ、ここまでやるなら、ただのガラス1枚でなしに、もっと何かやれば良いのに。。。と、思ってしまうのは職業病ですね。

 ちなみに、いずれの建物も、ロートアイアンの使用量は少なく、窓まわりの装飾、壁の装飾、キャノピーのブラケット、ランプ、シャンデリアくらいなのが、ロートアイアン屋としては非常に残念です。
 デザインのベースはフランスバロック・ロココ調がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。フランスコロニアル様式と説明しているガイドブックもあります。
 もう少しロートアイアンを頑張って、壁面などの装飾に大理石をふんだんに加えれば、よりフランスの本格的な建築様式に近付くのでしょう。
 しかし、建った頃の時代背景が、それを許さなかったと思います。

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【パークハイアットホテルと、ホーチミン人民委員会庁舎前の広場】

 前回の、人気のドンコイ通りにある、サイゴンオペラハウスの広場から少し寄り道して、サイゴンオペラハウスとコンチネンタルホテルの間の細い道を北東方向に約160m歩けば、約2分でまずはパークハイアットホテルに到着です。【写真1枚目】
 そこから戻って今度は南西方向に約300m歩けば、約4分で次にホーチミン人民委員会庁舎前の壮大な広さの広場に到着です。【写真2枚目】

 この広場ですが、改修が終わったばかりで、とても綺麗に整備されていまして、ヴェルサイユ宮殿から真っすぐ続く庭園というか池というかをモチーフにしているのでしょうか?人民委員会の建物から、サイゴン川まで続く、約800mという壮大さです。
 ここからも、ベトナムは街づくりにおいて、いかにヨーロッパの街並みを意識しているかが伺えます。
 しかし、先進国に行けば普通に建っているつまらないモダンな高層ビルが、無計画にニョキニョキ建ってしまう前に、中心部だけはここもフランスに倣ってきっちり規制をして欲しかったですね。。。
 話を戻して、この広場ですが、早朝には(まだそこまで暑くないので)現地ベトナムの方々と、外国人旅行客が入り乱れて、散歩やら体操やら、なかなか気持ちが良い空間になっています。

 この広場に面して、北西側の並びには、同じくフランス統治時代からの面影を残す高級ホテルとして、レックスホテルがあります。【写真3枚目】
 いずれもフランスのエッセンスが香り、とてもお洒落で、素敵です。

 ちなみに、いずれの建物も、ロートアイアンの使用量は少なく、バルコニー手すり、窓まわりの装飾、壁の装飾、キャノピーのブラケット、ランプ、シャンデリアくらいなのが、ロートアイアン屋としては非常に残念です。
 デザインのベースはフランスバロック・ロココ調がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。フランスコロニアル様式と説明しているガイドブックもあります。
 レックスホテルの方は簡素なアール・デコ様式とでも言いましょうか。
 いずれも、もう少しロートアイアンを頑張って、壁面などの装飾に大理石をふんだんに加えれば、よりフランスの本格的な建築様式に近付くのでしょう。
 しかし、建った頃の時代背景が、それを許さなかったと思います。

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【ホーチミン人民委員会庁舎】

 前回は、ホーチミン人民委員会庁舎前の壮大な広さの広場の中、レックスホテルの正面くらいに出ましたが、そこから北西方向に約130m歩けば、約2分でホーチミン人民委員会庁舎正門前に到着です。【写真1、2枚目】

 この建物、ガイドブックによればホーチミン市庁舎のようですが、立ち入り禁止ですし、いつ来ても人が出入りするのも見たことがなく、真相は少し謎めいています。
 ひとつ前に書いた、「先進国に行けば普通に建っているつまらないモダンな高層ビルが、無計画にニョキニョキ建ってしまう前に、中心部だけはここもフランスに倣ってきっちり規制をして欲しかったですね。。。」の一端が、写真2枚目からご理解いただけると思いますが、フランス統治時代からの面影を残すこんなお洒落な建物を保存しておきながら、その道路向かい隣に、こんな微妙な現代的なビルを建てさせてしまう辺りが、昨今のベトナムの街づくりの非常に残念なところです(批判的に思われそうですが、日本はもっと後進国だと諦めたうえでの、無い物ねだりのようなものです、あしからず)。
 ちなみにこの現代的なビルの方は、ビンコムセンターです。ショッピングモール併設の高級オフィスビルといった趣でしょうか。日本的に言えば、場所柄を含め、小さな新丸ビル的なイメージです。
 補足しますと、人気のドンコイ通りと、日本街とでも言うべきレタントン通りの交差点にありますから、日本人が観光するには、良いランドマークなんでしょうね。。。
 重ね重ね、非常に、残念です。

 話を戻しまして、ホーチミン人民委員会庁舎の建物のデザインのベースは、フランスコロニアル様式がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。
 こちらは、やはり行政側の建物だけに、門扉、ゲートその他、ロートアイアン的にも他よりも多少頑張っていますし、開口部周りなどの装飾も、たぶん本物の大理石ではないと推察されますが、それでも他よりもかなり頑張っています。【写真3、4枚目】

 この建物も、東洋のパリと称されたベトナムの、フランス統治時代の面影を感じられる建物の一つとして、また、いかにベトナムに現代に至るまで何とかフランスのエッセンスを生かしつつ、ロートアイアンを始めとするヨーロッパの伝統、文化、芸術が根付いているのかを知るのに、とても良い資料だと思います。

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【サイゴン大教会(聖母マリア教会)と、中央郵便局】

 前回はホーチミン人民委員会庁舎でしたが、そこからサイゴン大教会までは北西方向に約500m歩けば、約7分で到着です。【写真1枚目】
 ちなみに中央郵便局はすぐ隣です。【写真2枚目】
 両方とも、現役稼働中ですので、中まで観ることができます。

 両方とも外国人観光客に人気のスポットですが、特に、サイゴン大教会(聖母マリア教会)の方は現地ベトナムの方々による結婚式のメッカのようで、毎日数組は見かけます。
 ベトナムは、ものの資料によれば80%が仏教徒ということになっていますが、何人も何日間も行動を共にしたり、ご自宅に伺ったりして受けた印象では、そこまで敬虔な信者という方には会ったことがありません。
 大都市ホーチミンやハノイばかりで活動しているからかも知れませんので、その辺りは割り引いて読んでください。
 それよりも逆に、日本と比較すると、キリスト教徒が多い印象は持ちますね。
 もちろん、フランス統治時代に、フランス人が自分達のために建てた部分も多々あったとは思いますが、それだけならフランスが撤退した後、これだけの中心地にランドマーク的には遺っていないはずです。

 ちなみに、建物のデザインのベースは、サイゴン大教会の方はゴシック建築がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。
 郵便局の方は、フランスコロニアル様式がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。
 両方とも相変わらず、ロートアイアンや大理石、庭園や植栽など、ヨーロッパ定番の必須アイテムによる装飾がほとんどありませんで、ロートアイアン屋としては寂しい限りです。
 もう少しロートアイアンを頑張って、壁面などの装飾に大理石をふんだんに加えれば、よりフランスの本格的な建築様式に近付くのでしょう。
 しかし、建った頃の時代背景が、それを許さなかったと思います。

 これらの建物も、東洋のパリと称されたベトナムの、フランス統治時代の面影を感じられる建物の一つとして、また、いかにベトナムに現代に至るまで何とかフランスのエッセンスを生かしつつ、ロートアイアンを始めとするヨーロッパの伝統、文化、芸術が根付いているのかを知るのに、とても良い資料だと思います。

 ちなみにこの後ろには中央に公園を配した大きな通りがあって、現地ベトナムの方々の憩いの場にもなっています。
 周辺には外国人向けのお洒落なレストランや喫茶店、CAFEも多く、なかなか気持ち良い場所のひとつです。
 その公園の向こうには統一会堂もあって、こちらもメジャーな観光スポットになっていますね。

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【統一会堂、ホーチミン市裁判所と、ベンタン市場】

 前回は、サイゴン大教会と郵便局でしたが、そこから統一会堂までは南西方向に約450m歩けば、約6分で到着です。
 今回は統一会堂は飛ばして、同じ通り沿い東南側隣のホーチミン市裁判所までは南東方向に約300m歩けば、約4分で到着です。【写真1・2枚目】
 ちなみに、そこからベンタン市場までは南方向に約600m歩けば、約8分で到着です。

 統一会堂は外国人・現地ベトナム人問わず観光客に人気のスポットですが、建物にフランスの香りがしないので、個人的趣向で飛ばします、あしからず。
 その隣のホーチミン市裁判所ですが、こちらの建物デザインは、フランスコロニアル様式がとても簡素になった感じとでも言いましょうか。観光地にはなっていません(むしろNo Photo看板が掲示してあるくらい)ので、そこまで手入れはしていない様子で、逆にかなりの趣と、当時のフランスの香りを感じられます。 
 その意味でこの建物も、東洋のパリと称されたベトナムの、フランス統治時代の面影を感じられる建物の一つとして、また、いかにベトナムに現代に至るまで何とかフランスのエッセンスを生かしつつ、ロートアイアンを始めとするヨーロッパの伝統、文化、芸術が根付いているのかを知るのに、とても良い資料だと思います。

 しかし相変わらず、ロートアイアンや大理石、庭園や植栽など、ヨーロッパ定番の必須アイテムによる装飾があまり多くはありませんで、ロートアイアン屋としては寂しい限りです。
 それでも写真2枚目のように、建物のデザイン系統がどうであれ、ゲートにはロートアイアンの門扉が取り付けてあることがほとんどであるという、ベトナム事情はご理解いただけるかと思います。

 この門扉は、何柄なんでしょう?
 ロートアイアンが常識のベトナムでは、もちろんフランスのデザインの伝統を守っている物もあれば、歴史的にフランスより長きに渡って影響を受けている中国のデザインもあり、いろいろ混ざって多少独自の解釈が入っていることもあり、とても興味深いところですね。

 ちなみにベンタン市場ですが、ガイドブック的には必須な観光スポットのようになっています。
 しかし、個人的な意見としては、完全に外国人向けの観光地価格になっていて、価格的には現地の市場といった趣はありません。
 (現地のベトナムの方々は、そんなところでは買い物しない、というのが現地の一般的な意見ですね)
 それを無茶苦茶に値切るという、大阪的なチャレンジをされる方には、その観光的な意味においてのみ、楽しい場所かも知れません。
 値切る文化の無い東京的には、むしろ、詐欺、スリ、犯罪の温床なイメージがありますので、気を付けて欲しいですね。

 もし市場を楽しみたいのであれば、まだチョロン(中華街)にあるビンタイン市場の方がお勧めです。