ロートアイアンの門扉・門・ゲート＃００２は、全幅６ｍという実にダイナミックなゲートであり、１２枚に分割された扉が上下に仕込まれたレールによって１枚ずつスライドし、回転し折りたたまれることで、全開口できるという機構で製作しました。この機構により、開閉時も省スペースで済むところも、敷地の狭い日本では大きなメリットと言えます。
　扉のデザインは、植物のツタをモチーフとした装飾のベースの中にも、それぞれ２枚１セットで中央付近に花をイメージしたアレンジを加え、また、縦・横の格子を巧みに組み合わせることによって、華やかさの中にもロートアイアン伝統のエッセンスが感じられる物に仕上がりました。その落ち着いたデザインによって、豊かな植栽や草花とも良くマッチし、既存の外構・エクステリアとの相性も良いことから、リフォーム・リノベーションにも有効です。
　特筆すべきは、鮮やかな緑の上に、濃い緑や黒色を重ねてふき取るなどした、実に４層にも及ぶヴィンテージ加工塗装です。このことによって、奥行きのある美しい緑青色になるとともに、新設当初から周辺に溶け込み、あたかも昔からそこにあったかのような落ち着いた佇まいで魅せてくれます。まさに、これぞオーダーメイド、ハンドメイドの神髄といえるでしょう。
　門扉・門・ゲート＃００５と、フェンス・格子＃００１と、デザインを合わせて製作しましたので、邸宅を囲む大きな外構・エクステリアの面を、非常に豪華に、お洒落に、かっこよく、豊かに、最高の演出をしてくれています。