ロートアイアンの門扉・門・ゲート＃０１４は、ロートアイアン伝統の代表的な定番デザインのひとつ、植物のツタをモチーフにした装飾をランダムな文様状に組み上げたデザインで、お洒落で、瀟洒で、エレガント、また上品な気品に満ちた、ロートアイアン伝統のエッセンスが感じられる逸品です。
　その装飾（文様）も、上段・中段・下段の一部分に留め、あえて中央付近を縦格子だけで表現することで、かえって控え目な面積になった装飾部分がより引き立ち、借景となっている背景も適度に取り込むことに成功しています。あたかも１枚の絵のような佇まいに、デザインの妙を感じます。
　特筆すべきは、門扉と連続して２重になっているランマ（ＦＩＸパネル）です。建物の開口部をラウンドさせているだけで、非常に豊かに感じる上に、この美しいランマのデザイン。いつまでも見ていたい、そんなバルコニーになりました。